kshinshin's blog

ヨモヤマ話

2015-06-07から1日間の記事一覧

映画「リベンジ・オブ・グリーンドラゴン」

蛇頭というのは福建省あたりの密入国をビジネスに据えた黑社會の一派である。この蛇頭は日本への密入国でも話題にされ、記憶している人は少ないかもしれないが、大森駅前の公園で惨殺死体が見つかった事件があった。この下手人として疑われたのが蛇頭のメン…

映画「私の少女」

ペ・ドゥナが自身のセクシュアリティを問題視されて左遷されてしまったキャリア警官を演じる。左遷先は漁業関係者で若い男が一人だけというような寂れた漁港。出稼ぎ外国人、高齢化、少子化がひろがった漁村といっていい町だ。そこの署長としてペ・ドゥナは…

映画「ジャージー・ボーイズ」

クリント・イーストウッド映画として「アメリカン・スナイパー」のほうが好みなので、どうも語るのが遅くなった「ジャージー・ボーイズ」だが、悪くない。歌って躍る場面は少なく、ほとんど語りの部分はマーティン・スコセッシのような立て板に水な感じであ…

映画「ホーン」

アレクサンドル・アジャという監督は、自身の血肉にした70年代ホラーを焼き直して、うまいことやってしまう監督として認識している。 「ホーン」はそういったラインのなかにあって、ひょいと水面に顔を出した観がある「奇妙な味」の作品だ。 幼なじみの恋人…

映画「ラン・オールナイト」

リアム・ニーソンが活躍する映画なのだが、それなら「96時間」「アンノウン」などで、どれなのだと訊かれることもなくなった。リアム・ニーソン・アクション映画というブランドがいつの間にやら出来たのだ。 ここでのリアム・ニーソンは殺し屋だがロートルで…

映画「バトルシップ」

僕の知り合いや友人で本作が好きな人が多く、総じて苦笑しつつ「じつは好きでねえ、とくに後半が」という。僕も同じクチだ。 異星へ通信を送ったら、攻撃的な異星人が来襲し、演習中の米国中心の艦隊と遭遇戦になるという話で、いたってシンプル。兄弟の艦隊…

映画「大いなる勇者」

ロバート・レッドフォードとシドニー・ポラックのタッグ作。僕はこの二人だと「コンドル」に尽きると思うが、脚本参加のジョン・ミリアスの功績か、メロドラマではなく奇妙な山男の話になっていて面白い。 どうやら軍を抜けだした男がロッキー山脈麓へ現れ、…

映画「フッテージ」

ノンフィクション作家で、かつてはヒット作を書いた男の一家が引っ越してくる。そこは殺人事件の現場であり、彼はその事件で失踪した少女の行方と事件の核心を新作に書きたいと願っている。書く動機は、財政状態を打開したいというところと近作の質の低下を…