映画「ラン・オールナイト」
リアム・ニーソンが活躍する映画なのだが、それなら「96時間」「アンノウン」などで、どれなのだと訊かれることもなくなった。リアム・ニーソン・アクション映画というブランドがいつの間にやら出来たのだ。
ここでのリアム・ニーソンは殺し屋だがロートルで、周囲に蔑まれた飲んだくれ。息子はボクシングコーチとリムジンの運転手をやって家族を養っているが、父とは絶縁。だが、街の顔役の息子を殺してしまい、父と関係するギャング共に追われる。リアム・ニーソンは体を張って息子とその家族を守りぬくという話だ。ニーソンのボスはすっかり、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」以降、死神ギャングと化したエド・ハリスだ。彼と因縁の対決を行うのだが、そこらへんの盛り上げ方が下手くそで、とにかく西部劇をちゃんと研究しろよとスクリーンへ呟いた。
期待しないでみたら、きっとそこそこもとが取れると思うので、行ってみるのも悪くない映画だ。
(岸川真)