kshinshin's blog

ヨモヤマ話

映画「バトルシップ」

僕の知り合いや友人で本作が好きな人が多く、総じて苦笑しつつ「じつは好きでねえ、とくに後半が」という。僕も同じクチだ。

異星へ通信を送ったら、攻撃的な異星人が来襲し、演習中の米国中心の艦隊と遭遇戦になるという話で、いたってシンプル。兄弟の艦隊指揮、日本人との友情、傷痍軍人の再起などが「80年代ノーテンキ映画」の手法大全開で描かれていて、これでいいのだろうか、これでいいのだろうかと内心、呟きながらもニヤニヤと最後まで観てしまう。

やはりラストのロートル艦での殴り込みに尽きるのだが、ほんとうにあの老兵たちはどこで待機していたのか。「ダーティハリー4」の遊園地、ハリー登場くらい、摩訶不思議な登場なのだが、やっぱり燃える男だ。

だが、やはり、これでいいのだろうかと21世紀の映画として思ってしまったりするのだが、これでいいのだと記念撮影に興じるラストで豪語され、そうだな、じゃあ、やっぱり好きでいるよと、この映画に呟いてしまうのだから、映画は不思議だ。

 

岸川真