kshinshin's blog

ヨモヤマ話

2015-01-01から1年間の記事一覧

映画「ラン・オールナイト」

リアム・ニーソンが活躍する映画なのだが、それなら「96時間」「アンノウン」などで、どれなのだと訊かれることもなくなった。リアム・ニーソン・アクション映画というブランドがいつの間にやら出来たのだ。 ここでのリアム・ニーソンは殺し屋だがロートルで…

映画「バトルシップ」

僕の知り合いや友人で本作が好きな人が多く、総じて苦笑しつつ「じつは好きでねえ、とくに後半が」という。僕も同じクチだ。 異星へ通信を送ったら、攻撃的な異星人が来襲し、演習中の米国中心の艦隊と遭遇戦になるという話で、いたってシンプル。兄弟の艦隊…

映画「大いなる勇者」

ロバート・レッドフォードとシドニー・ポラックのタッグ作。僕はこの二人だと「コンドル」に尽きると思うが、脚本参加のジョン・ミリアスの功績か、メロドラマではなく奇妙な山男の話になっていて面白い。 どうやら軍を抜けだした男がロッキー山脈麓へ現れ、…

映画「フッテージ」

ノンフィクション作家で、かつてはヒット作を書いた男の一家が引っ越してくる。そこは殺人事件の現場であり、彼はその事件で失踪した少女の行方と事件の核心を新作に書きたいと願っている。書く動機は、財政状態を打開したいというところと近作の質の低下を…

ショートショート1「正解不正解」

この男のどこに金属らしきものがあるというのだ。主任係官は訝しんだ。国籍日本、三七歳、職業は化学教師。フライト先はクアラルンプール。目的は海外ボランティア事業だという。氏名は山田太郎。当人には言えないが馬鹿にしてる。臭い。LED照明しかない…

ひい坊と私 1(誕生)

長女のひい坊が生まれたのは2012年の晩秋。 生まれる前の週では「緊急入院!」と診断を受け、俺は妻に付き添い個室に入院した。この産婦人科、妻も産湯に浸かったという縁がある病院。だからもう二人してワクワクしてたんですよ。 ところが、どうも産まれな…

湾岸「開発流民」問題 私記〜舛添都知事にぜひ考えて欲しいこと

短編二本を書き上げたらすぐに一つ要修正だと思い手直しの準備。 16年なんだかんだで住み慣れた月島周辺も取り壊し(開発で追い出されるのは二度目でございますよ)で別の場所へ転居か、周辺にとどまるかでアタフタしておる始末。 この月島周辺は4年前と違い…

怪獣と殺戮の日々で考える

GWは映画興行の宣伝文句で定着してしまった。シルバーウィークは秋。こっちはシルバーが年寄りをイメージさせてしまうからか、かなり廃れている。 個人事業者としてはあんまり関係がない連休だと思われがちだが、そうでもない。出版社などが休んでいるので、…

「執行実包」シリーズのうち、1977、1978掲載など掲載情報

お久しぶりでもあり、初めましてでもあるけれど、先月末「オール読物」にて「執行実包」シリーズの二作目が掲載されました。一作目は「別冊文春」に掲載されているので、よかったら、そちらも読んで頂けたら幸いです。 いま、書き下ろし長編二作を抱え、一本…